自炊？？外食？？どちら？？

台湾と言いますと『外食文化』と言っても良いほど、町を歩けば50メーターもしないうちに食事や飲み物を買える店に当たります。
そういう文化の中に入って生活する際に悩んだのが『自炊をするのか？？全て外食か？？』でした。
こちらの家は『家で火を使えるか、使えないか？？』が先ず有ります。『火』と言うのは、電磁調理器も『火』のうちに入りますから要するに『調理が出来るのか、出来ないのか？？』になります。

1人暮らしの人間が住む環境は7割〜8割が『調理不可物件』です。『調理不可』と言うのが何処までなのか（恐らく部屋の中で水を沸かす事もNG）ですが、日本人にとって湯を沸かす事も出来ないとなると抵抗が有るかと思います。

「それでは、全て外食にした時の食費が安いのか？？」という疑問が出てくると思います。
日本人の感覚からすると『安い！！』と言えるレベルでは有りますが、コレは『短期の滞在で有れば』と言う含み付きのモノに成ろうと考えています。

スーパーで食材を調達した方が断然安いのです！！
「この値段で売られているのだから、外食しても安い訳やわ……」となるんですよね。

「何故、短期の滞在で有れば全て外食が安いのか？？」と言う訳ですが、それは自炊となると揃えないといけない食器や調理器具が多くなるからです。1ヵ月位の滞在者がわざわざ自炊の物件を選択する必要は無いですし、90日位でも微妙です。

「私は長期滞在をするので、自炊の方が良いんですよね？？」と思われる方も居られるかと思います。が、自分の食事量によります。
女性の方で「日本でOLをしていた時、朝は殆ど食べないし、昼の昼食はサンドイッチで良かったんです。夕飯も700円のラーメンで十分お腹一杯に成ってました」って方で有れば、1年位の長期滞在であっても自炊の選択はしなくてもよいかもしれません。

なら、「自炊のメリットって何？？」となりますよね。メリットの1つは、『日本の食材で有ったり自分の好みの味付けが作れて安心な料理が食べれる事』。2つ目は『わざわざ買い物に出なくて良い事。（冷蔵庫にストックをしていたら）』3つ目は『節約になる事（長期滞在で有れば）』

デメリットは？？ですが、『食材の使いまわしに苦労する。台湾の食事を食べる機会が少なくなる。馴染みの店を作りにくい』等でしょうか。（自炊を選択して、スーパーで食材を買って来てるのに腐らしていたら何しているのか分からないですからね……）

調理が出来る物件は、当然家賃が調理不可物件よりは高いです。ただ、『火が使える安心感：調理が出来る安心感』が有ります。

金額を基準に計算をするのか、何処に価値観を置くのかは人それぞれだと思います。

私の場合は『金額（コスト）、食の安全性』で自炊物件を選択しました。その分家賃は高いですが、日本からそのまま移っても違和感は有りません。（外食をしようと思えば出来ますし）

「コスト面（金額）は気にしないです。それより、1人暮らしで自炊するのが本当に面倒だから全て外食で行きます」と言う方もそれはそれで有りだと思います。

『一回の外食でどれくらい掛かるのか？？』ですが、
こちらは最低限の金額です。
麺類を食べて安い物で50元位〜（50元は本当に素うどんみたいなレベル）有ります。飲み物は持ち帰りを利用してMサイズで15元位から。と言う事で、最低約70元は掛かります。
70元と言うと今のレートで大体280円位。
それが3食ですから、おおよそ1日日本円で840円位で「まぁ、満足？？」って感じですね。
恐らくこれだと夜は+αで食べるので、1日1000円は最低掛かります。
外食を30日続けて3万円位（最低レベルの出費で）、たまに火鍋の店やすき焼き・鉄板焼きみたいなお店に行ったとしたら日本円で4万円以上が食費に成ろうかと思います。

飲み物はこちらの人で1回30元位掛けています。おおよそ100円位。食費に関しては全て外食でももの凄く毎日贅沢をしなければ毎月4万円位でなんとか暮らせる感じでしょうか。

短期だったら外食が良いという理由は分かりますよね。日本人でしたら月に4万円の全て外食での食費は高くは無いと思います。
しかし、これが1年続くと単純計算で48万円。（毎日・毎日最低限の食事を続ける訳にはいかない）
おおざっぱにみても年間50万円〜の食費でしょう。

外食は『美味しい！！』と感じる様に調理しているので、何が使われているのか少々疑問。（台湾の個人商店の場合はあまり変な食材を使っていないハズですが、大手のチェーン店は分かりません）

この選択は正しいと言うモノは有りません。ただ、本当の短期滞在でしたら自炊不可物件で十分です。
3カ月の場合はその人個人によりますね。

以上の事が、滞在2週間目で分かってきた事です。