hisa日記

日本と台湾とのお手伝いを自分らしさを発揮してブログを通し、発信していけたらと思います。

海外からみた日本は??

今まで少なからず海外での生活はしてきました。長期に滞在している方からすると、私の滞在歴なんてしれているレベルでしょう。
ですが、日本から出た事が無い生活をしている方からすると多い方だと思います。
また、昨日こちら台湾で生活している日本人の友人と会って来て思っていた事が間違い無かったと『確信』出来たので書いてみます。

日本で生活をしていますと、現状に対して「なんかなぁ〜〜」と思う事ってあるかと思います。そして、海外や現状打破の為に『外的要因を変えたい』とか、『何かの動きをしたい』とかを考えるかと思います。
私の場合、環境を変えたのですけれど、改めて『日本の凄さ』が身に染みました。日本では本当に『平和』という一言で表現される様に、何事も無い毎日が当たり前に過ごせるかと思います。海外でも同じなのですが、私は『日本人』と言う立場で滞在しているので、何処に居ても『外様』なのは間違いないんですね。


海外では特に『自分の身は自分で守る』と良く聞かれるでしょうし、言われるかと思います。
これは防犯対策であれ、日々の食事・健康・住まい等のあらゆる面で母国以上に注意しておかないといけません。

日本で社会人をしていると当然の様に『税金』を払って社会的なサービスを受けているかと思います。
そのシステム、本当に良く出来ていると感じます。
会社員で仕事をしていると『雇用保険国民年金(厚生年金)・住民税・国民健康保険(会社の健康保険)』は最低掛けているかと思います。
そこに+αで福利厚生費等々でしょう。



雇用保険

会社を自主退職であれ、会社都合のものであれ、勤めていた年数と条件でお金が頂けるシステムです。
私の場合はこの様に海外で生活をするという事で、『貰えません』。日本で勉学をするという方も同じなのですけれど、『直ぐに仕事が出来る人に対しての保険』ですので、対象外になります。
しかし、いずれにせよ日本で生活をしていたら恩恵を受ける可能性は多いですよね。


国民年金(厚生年金)

これも名目上『納付義務』となっています。「年金って支給年齢がどんどん上げられて私達は貰えないのじゃない??」とか言われますが、法制上決められた事ですし、今の制度では支える人数の減少で先行きが不透明ですが、制度の改定でやはり今現役の方が60歳以上になった際に収入源の一つとして考える事が出来る『国民年金』は維持し続けて欲しいと感じます。
海外へ行くと納めなくても良いですが、『納めていない=自分の支給年金が減少』ですし、国にとっても納めてくれている人とそうではない人では納税者の方を保護するのは当然ですから、日本からの保護を受けたいとなると納めた方が良いです。


住民税

これは『自分が所属している市町村のサービスに対して支払っている』と考えても良いかと思います。
水道事業、治安維持、ゴミ処理、下水道管理等自分が普段気にしていない部分への費用ですね。日本に住んで居なければ(住民票を抜いていれば)当然支払わなくても良いですが、単純にお金の問題だけでは有りません。
自分が生活をする拠点への支払いですから、必要最低限費なんですよね。市町村も『ボランティア』で全ての業務を行う事は出来ません。ゴミ処理等も持って帰ってくれるから街にゴミが無いのですが、もしそのシステムが無ければ大変な事になりますよ。
自分が住んでいる町に対しての必要最低限の支払い。当然ですね。


国民健康保険

誰しも『不健康で生活をしたい』とは思いません。
生活をしていると怪我や風邪、身体の治療が必要な事は当然出てくるかと思います。通常、働いている方ですと当然の様に払っている物で、身体が不都合に成れば「病院に行って来よう〜〜。注射を打ってこよう」と気軽に行くかと思います。
ですが、海外で生活をしだすとこのシステムに乗る事が出来ません。
当然『国民健康保険』ですから、日本で適応されます。一部海外治療の分の還付も制度として有りますが、海外での治療は日本より高額になるのが通説ですので保険内で行えるとは考えない方が良いです。
これも海外滞在をしていると恩恵を受けれれません。日本で一回数千円で出来る治療が、「10万円」とか言われたら払えます??
とてもじゃないけど払えませんし、病院に行く事すら出来ませんよね……



結構、「海外滞在をするとなると大変だ」と思われませんか??


要するに、お金だけの問題で片付けられない事が多いんですよ。1年であれ、数年であれ、将来に繋がってくる話しとなってくるので、何処に行ってもこの話はついて回ってきます。「私は別に良いですよ。年金も雇用保険もだし、病気になっても保険外治療で良いし、食事も気にしないし」と言われる方は良いとは思いますが、普通は無いです。



日本で生活をしていると「健康保険・国民年金・住民税が高いよ〜〜〜。年間で数十万円やん・・・」と多くの方が思われるかと思います。しかし、最低これだけ払っていたら『日々の生活で支障を来たす事は無い』とも言えます。
何処の国で生活をするにしても『生活費0円』では出来ません。(そういう本も有りましたけれど………)

こういった法制度が整った社会が既に完璧に実現されている日本は『本当に素晴らしい』と改めて感じます。
海外の国々がそういった制度が無いとは言いません(こちらで働いている人は恩恵を受けているので)



しかしながら、日本と言う国は『本当に全てにおいて安心・安全な国』と言えます。(法制度も含めてです)
こちらで物を購入しようとすると「えっ、高くない??」と思う事が凄く多いです。「日本ならこの2/3位で買えるか、若しくは半額位なんですけど……」とかです。
何処で買っても日本でなら安心な製品が買えると思いますが、海外となると自分で余程の目利きをしなければ安さで飛び付くと後々大変な事になります。(無駄買いに終わるか、病気になるか……。)


上記の事は友人も同じで、「日本に帰った時に物を購入してくるし、日本の法制度は本当に凄いし何もかもが完成された社会だと思う」との事。
友人はこちらで働いておりますが、「こちらの給料ではこの様なブランド品は買えないし、クルマや家なんか買おうとも思わないし思えない。日々の食事でも給与換算したらエンゲル係数がかなり高いよ」と話しております。
私も同感で、「日本以上に贅沢は出来ない」と感じます。


未だに旧来の冷蔵庫やトイレ・掃除機・炊飯器等が売られていて、現に購入もされています。
21世紀になって、日本ではあらゆるものが制度化・明確化されてきました。1歩・2歩先、もっとかもしれませんが、そこを走っているのが日本なんです。

アジア圏や東南アジア圏等は古き良き時代の日本が残っていると言われております。
しかし、日本がその生活に戻る事は無いでしょうし、戻る必要も無いです。
その様な諸国は逆に『日本の様に成りたい』と追いつき・追い越せの努力をしています。
アジアの先端を走っている日本は『時代の開拓者だ』と私は感じていて、「日本が今置かれている環境は開拓者の立場だから凄くしんどい」と思っています。
常に先端を走り続けないといけないので、藪の中・霧の中を行かなければならない『しんどさ』は付いて回ります。
それが『日本人に課せられた使命なんだろう』と思います。


海外から見た日本は『捨てたもんじゃないですよ!!』


「それじゃあ、あなたは生活基盤をどちらで確保するか??」と聞かれたら、今の現状ですと8割から9割は『日本』と答えます。
それは言葉の問題では無くて、私は何処に住んでも『日本人』というモノは消える事は無いからです。
残り1割・2割はこちらの『台湾』となるかもしれません。(ビジネスの場としてと言う感じですね)


私が今感じている『海外から見た日本』はこの様な感じです。
閉塞感が漂っている日本の経済かもしれませんけれど、『フッと見つめてみては??』と。