食の安全について
食の安全性がまた取り上げられています。
こちらに来た時は『牛乳』、『賞味期限の改ざん』、『残留農薬の有無』等が話題と成っておりましたが、またまた出ました。
今度は『お茶っ葉。』
お茶の葉から残留農薬が検出されたのですが、何処の国でも可能性はゼロでは無いのかもしれません。ですが、消費者の立場からするとそこそこの価格と美味しさとが釣り合った所で商品を購入すると思うんですよ。また、売っている商品は誰しも信用して購入していると思います。誰もが「この商品は全くダメなんだけど、買うしか無いから買うんです」と言う事はしないと思います。
「安く作っている商品だから、中身は農薬であろうと本当の食材ではなかろうと、何でも有りでも良いか?」と言うと「違う」と思うんですよね。
逆に「高すぎる商品が良いか?」と言えば、お茶のペットボトル一つに1000円とか出せないですよね。それはやはり価格と商品のバランスが有ると思うんです。また、「高い商品が安全なのか?」と問われたら別の話になります。
いつかのブログに書きましたが、「高かったら良いとか安けりゃ良い」とかは有りません。逆に特に食品に関しては『安心・安全』というのが先ず第一だと感じます。
もし仮に、一つの物を作るのに500円では販売出来無いとします。「1000円は消費者に支払って欲しい」だが、「競合他社が500円で売っているから弊社の製品も500円に下げるのか?それとも、500円以下で売れるようにするのか?価格を1000円のままで安心・安全を売るのか?」との議論が出てくるとします。
私はその時に『安心・安全を無視したらダメだ』とこちらに居たら強く感じます。
「1000円のままでは売れない。それならどうするか?1000円以下に下げる事も自分達の製造会社基準では譲れない。世間一般に納得してもらうにはどうしたら良いのだろうか?」
「出来るだけ安く製造・仕入れをして利益を確保して高く売りたい」と考えるのは商売をされている方なら誰しも考えることだと思います。価格競争は有って当然だと思いますし、やはり今まで作れていた、サービス出来ていた価格より同じ物を安く提供出来る様に成るのであればそれは私達の生活にとってプラスでしょう。
ですが、「物や食品の原材料や使う部品等を低品質の物や違う物にして利益を生み出すと言うのはチョッと違う」と思うんです。同品質の物を提供出来るのであれば、原材料や作り方を変えたり、サービスの仕方を変えるのは有りだと思います。
しかし、一度論点が異なってしまうと違う結果が出てしまいます。
私も「ここの商品なら大丈夫だろう」と納得して購入していますし、それの意味もあって自炊生活をこちらでやっています。
海外生活を始めて、日本では意識をしなかった事柄が次から次へと出て来ます。
『人生80年とか90年』とか言われています。
「長いですか?短いですか?」
私は「短いな〜」と思うと思いますが、それが食べる物によって脅かされるともっと短く成りそうな気がします。
『食の安全・安心』
何処の国でも求めている課題でしょうが、特に強く要望するのは『食』ですが、
「製造・サービス等を提供する仕事に携わる方全てにおいて(将来の自分も当然です)、もう一度根本から見つめて欲しい」と感じます。