hisa日記

日本と台湾とのお手伝いを自分らしさを発揮してブログを通し、発信していけたらと思います。

今のマイナス金利から考える

生活をしていく上では、『仕事』は必要です。単純に『ご飯を食べていく』と言う事をしていくにも、電気・水道・ガス・医療・衣服・住まい・食材確保等全て自分で賄わない限り、現代社会は『金銭』が介在しているので、金銭を得る活動はしていかなくてはなりません。

 

 

日銀が『マイナス金利』を導入しましたね。私達の生活に波及して来る迄時間が掛かると考えられていた様ですが、早々と影響が出始めて来ました。

日銀の思惑では、「市場の金利水準が下がる事により、個人・企業の借り入れが増え、投資や消費が拡大する」という公算。

確かに、住宅ローン金利が下がるので住宅購入を検討している人には朗報、設備投資等を検討していた企業にとっては良い話でしょう。

 

しかし、多くの方が言っておられる様に、効果は限定的だと思います。

それよりもマイナス面の方が大きいと感じます。

日銀の言われる様に、『世の中にお金を回す』事はとても大事です。ですが、多くの方はサラリーマンとして働いていて、給与の中で生活をしている人ですから、個々人の給与の使い方を大幅変更させるにはそう簡単には出来ません。

 

私達は、働いた金額の中から、最低限食べていくだけの金額は必要です。それを除いた額が余剰分となるのですが、今はあまりにも少なすぎるか、残らないのが実情では無いのでしょうか?

 

『使い捨ての時代では無くなった、高価なものも必要無いよ、車も必要無いし、着る服もファーストファッションで十分(ファーストファッションの服を悪く言っているわけではありません)、インターネットが有るからテレビも新聞も要らないよ、断捨離だ。』等、1980年代の高度成長期と比べますと、私達の生活は賢く成ったと思います。

 

「今の若者は昔の若者の様に、物を欲しがら無くなった」とも言われます。

ですが、私は「単純に今の消費活動は停滞したのか?」と言われますと疑問点があります。

 

 

 

消費をしたいですが、「その余裕が無くなったので自己防衛をしているだけでは無いのだろうか?」と思うのです。

 

 

 

日本人は世界的にみてタダでさえお金を貯め込む性格を持った人種です。企業も内部留保が過去最高と言われていますよね。

確かに、先が見えにくい世界に成って来ているので、せめて自分の資産だけは確保したいという方向へ走るのも分からなくも無い。

しかしながらそうする事で、益々世の中のお金が回らなくなるのも事実です。

 

 

 

今年も春闘が行われております。ベースアップが3000円の要求の様です。

何万人も雇用している大企業ですと、3000円のベースアップでも年間を通じて計算をしたら凄まじい額になる。(確かに3000円の要求を飲み込みにくいのは分かります)

ただ、1個人としてみると、僅か月に3000円。

 

 

高度成長期の様な急速な右肩上がりの成長線は出ないにしても、右肩下がりの線が出るって事はその国の下降を意味すると考えます。

 

 

 

『雇用・医療・年金・経済・政治家』等、今の日本には課題が山積しています。

山積していても少しづつ解決をし、経済を良くして行かないと将来は明るくなりません。

 

 

私は、「年間通して働いて、余裕を持った給与で生活が出来る様な政策を立案し、主導していくべきでは無いのか?」と感じております。

特に、給与水準を上げる事が急務でしょうか。

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菜の花が咲いていました。

働いている人の何人が四季の移ろいを感じておられるのでしょうか?