写真の活動
夏が近いですね〜。
「気が付けば1年が過ぎて。。。」って事が巷では言われますけれど、毎日の生活ではそんな気は無いですよね。
梅雨に入って明けるまでの1ヶ月間は鬱陶しい日々と思われがちですが、写真を撮るのには良い条件が揃ったりします。
年間の日数の中で、雨が降る日って晴れの日よりは少ないです。
機材を持って外に出ることは確かに面倒なのですが、現場に出ると「わ〜、こんなのも撮れるわ〜」ってのが一杯有ったりします。
撮影をしていて、今まで被写体を選ばずに、撮れる範囲内で撮影をしてきました。
目標としては今年中に撮っていくものを決めるのですが、「正直どの様に決めたら良いのか??」が判断付きかねます。
自分の活動したい場所(土地)は決めているのですけど、それではあまりにも範囲が広すぎる。
『飛行機、風景、鉄道、ポートレート、花、鳥、祭り、夜景、星等』
スナップ写真は殆ど撮って無いですが、この幅広い被写体物の中から個人的に撮って行くテーマ作りをしないといけません。
『何故テーマを決めなければ成らないのか?』と言いますと、あれもこれも撮れないからなんですね。
例えば山岳写真を撮る為に行動していたとします。
その瞬間に他の題材で素晴らしい光景や事象が有ったとしても、狙いは山岳写真ですから、その他の部分は捨てないといけません。(予備的に撮っといた方が良いけれど。。。)
写真は引き算と良く言われますが、実際に写真を撮っているとその事が良く分かります。一枚の絵の中に見せたい、撮りたい物を入れ込むのですが、全て入れてしまうと散漫になってしまって何が言いたいのかが分からなくなるんですね。
人間の目は脳と繋がっているので、視界に入ってきてたとしてもカットスイッチが働いて見ない様に為る事も可能なんです。
しかし、カメラはそういう事が出来ないので、全て写し込んでしまう。
それが写真を見る方にとっては散漫なモノに。
つい先日の新聞にコンテストの受賞作品が載っていましたが、その中で「有名な観光地で撮られた決まり切ったものは全て落とした」と有りました。
私はまだ有名な観光地での写真を撮りたいと思いますが、写真ってそれも良いけれどそれだけじゃないんでしょうね。有名な観光地で撮った写真は綺麗、素晴らしいと映るのは当然なのでしょうが、それだけが写真じゃない。
日々の生活の中にも良いポイントが至る所に転がっている。
今はそういうものを求められている時代なのかもしれません。実際にまだまだ題材として難しい撮影地や被写体の撮影は撮って然るべき対象物ですけれどね。
これからの時期は花火大会が始まり、海を題材にした撮影がされると思います。
写真の世界は芸術の領域と事実を伝えるという部分等、今の時代は数十年前と比べて飛躍的に変化している。
何万枚もの写真が撮られている現代だからこそ、1枚の価値を認める社会になってきたと思います。中々渾身の1枚は撮れませんけれど、そういう1枚に出会うべく、写真の活動は続けて行かなくては。